ジーク信者が6.5/10という近年稀にみるボロカスな評価をした前作『Pirates』は紹介するのも酷いので割愛するとして、今回はミケーレ参加後の『Wanderers』をそれなりに評価していたジーク信者その2さんが記事を書いており、評価は8/10とかなり好感の持てる結果になっています。
2年前に最初の船を進水させて以来、彼らは揺れる波の中で少し安定性を見つけたようで、それは良くも悪くもジークフリート・サマーの脱退と一致しており、よりシンフォニックな表現に重きを置いた結果としてはうまく機能している。
目新しいものは何もないと言いたいところだが、四半世紀近い歴史を持つバンドならファンに対する正確なターゲット設定としては当然のことだ。
男女ボーカルの白黒の組み合わせが時折明確な輪郭を失い灰色になることもある(ミケーレにより荒々しい表現があったなら違っていたかもしれない)が、今作のロマンティックで魅力的な雰囲気を乱すほどではない。
このアルバムに息づく穏やかな強さは、2年前の姉妹作よりも明らかに効果的である。
なんのかんのでミケーレの甘ったるい雰囲気も好きなんだな、と判るツンデレ気味のレビューもさることながら、もう抜けてから6年経ってるんだけど、ジークについて触れないと許せないのかな?!という信者っぷりは健在でした。
いっそ清々しいですね!