made-in-mars’s diary

今日も今日とて推しが尊い。

Dragonyの新譜

本国は10/11、日本は11/1発売ですが、クラファンで予約注文してたので発売前に届いてしまいました。
神か。
全曲レビューは重いので、まずは半分行きます。


01. From The New World (1584)
ドヴォルザーク新世界より
これで始まるのは反則でしょ。
メタル界でドヴォルザークと言えばRHAPSODYの"THE WIZARD’S LAST RHYMES"でしたけど、これからはDragonyです。
異論は認めません。

02. Dreamchasers
サー・ウォルター・ローリーのパートを歌うジークフリートの柔らかい声で始まるの最高ですね。
エリザベス1世は当時50歳くらいだったはずだから、ゲストのアンブレの声が若くてちょっと違和感あるw
ヒュー・ダンシーエセックス伯の役をしてたドラマでのしかイメージになくて…。

03. Silver & Blood
3曲目の時点で、どうしてこうなった…なストーリー展開のせいか、ジークフリートの声が2曲目に比べて不穏。
先住民部族に銀杯を盗んだと疑いをかけられた入植隊が先住民を焼き討ちした事件を語る曲なんですが、登場人物が多い!!!!
最初の探検隊の指揮者フィリップ・アダムス、入植隊の指揮者リチャード・グレンヴィル、彼らと揉めるアクアスコゴック族、セコタン族の指導者ウィンギナ、植民地に先遣隊として残された入植者代表ラルフ・レーン、イギリス人入植者たち、という歴史を知っていないと混乱するだけの多様な登場人物でお腹いっぱい。
我らはクルセイダーとか言うイギリス人ほんとムカツクし、白人の侵略者に銀と血の代償を、という言葉に込められた先住民アクアスコゴック族の怨嗟よ…。
なのに歌ってるジークの声は綺麗なのが違和感すごいーーーーー!
これミケーレに歌わせたらそれはもう凄みの利いた声で歌ってくれると思いますよ。

04. Dragon Of The Sea (Sic Parvis Magna)
MVで先行カットされてたやつです。
先遣隊で残されたイギリス人が先住民の襲撃に怯えながら救援に来ない同胞を待つ中、スペインの船を襲撃した帰りのフランシス・ドレイクが立ち寄って本国に連れて行ってくれる…という流れからのドレイク讃歌。
アルマダに破滅を、という歌詞もここまでは史実なので納得の展開です。
海賊コスのジークがドレイクでドラゴンという解釈でいいんですよね?最高か。

05. Ill Met By Moonlight
めちゃくちゃ好きですね。
これぞシンフォニックメタル!という出だしからのクワイア、最高です。
プロデューサーのフランクが誰かとの共作ではなく1人でジークの為に作った曲なんですよ、気合の入り方が違う。
Icy grasp of sorrowからの一連のパート、静かに運命を告げるみたいなジークの声が最高(語彙力)
歌詞もNo sins are forgivenですからね。not forgivenじゃない。こっわ。
しかしホワイト率いる救援隊に所属していた船の名前がムーンライト号だからシェイクスピアの「真夏の夜の夢」に着想を得たとか欧州人の基礎教養なんだろうけど、日本人にはピンとこないなぁぁぁぁ!
日本人にとってムーンライトといえばクッキーかセーラームーンが関の山ですね。
オベロンの台詞"Ill met by moonlight, proud Titania"からというのは事前にジークの解説動画を観てなかったら判りませんでした。
いや欧州人でもムーンライトといえばオベロンのあの台詞!とは…ならんやろ…これだから知識階級のオタクは…。好き。

6. Perfect Storm
前の曲からの流れを考えると、え?!ってなるぐらい軽快な調子で始まるしジークの声も明るいですけど、嵐に巻き込まれてるんですよね???
失われた魂が濡れた墓場で溺れるとか嵐の目の中で寄る辺のない魂とか言ってるけど、嵐は乗り切るし天使が横たわる下の世界は夢追い人が行くべき場所だって言うの???
ま、まぁ後から来たジョン・ホワイト配下の第2陣はそんなに悪いことしてないから許されるかんじ…?