『The Deep & The Dark』収録の”The Silent Mutiny”は最近のライブでも歌われていて、ボーカルが変わるとこうなるの?!という驚きの変わりようです。むしろボーカルが、というより衣装と歌い方だけでも変わるんだ?!という方が驚きですかね…。
同じ歌詞”come onboard our ship”や”join the fight”の聞こえ方が、ジークフリートは「私たちの船で行こう」「ともに戦おう」みたいに貴公子然としてたのが、ミケーレだともっと強引に「俺たちの船に来い」「戦いに加われ」になるとでもいえばいいのか、日本語訳のイメージが完全に変わるかんじです。クレモンティーヌは相手が変わろうとずっと後者ですね…強い。
アルバム収録時とSymphonic Metal Nightsツアー終盤までのボーカルはジークフリートで、正統派メロパワ系の綺麗な声なんですよ。好き。
ツアー途中で交代したのは、いかにもイタリア人の色男を絵に描いたようなルックスと声のミケーレ。前任に寄せた歌い方ができるとか似てる声を呼んできたのかと思ってたら、色男っぽい野性味を武器に「Louder!!!」と煽ってくるのがジークフリートと違うところ(ジークはお上品なのでそういう煽り方はしない)
慣れてきて絡みが増えたのも最高なんですけど、衣装が変わると色気が増すのもほんと好き。この時はまだ
For power and money, the higher the walls
The tyrants would build at our doors
の部分はジークと同じような穏やかな声だったんです。
それがこう。
『Pirates』以降の大化けした海賊コスのミケーレ。クレモンティーヌとハモっても押し負けない強さのある声なので、凄みを聞かせた歌い方になるとスタジオ音源とは別人では…?という魅せ方をしてきます。