made-in-mars’s diary

今日も今日とて推しが尊い。

とても長いジークフリートの対談

ミケーレが料理したりビール飲んで走らされたりしてる映像を公開されている頃、ジークフリートはメタルシーンで生き残るには、というとても真面目な対談をしていました。

バンドとしてやっていくためには、コンサートに行って、アングラのバンドとも知り合いになって、主催者が誰で、レーベルを持ってるのは誰で、演奏してるのが誰なのかが判るようにネットワークを築くこと。
(そうですね、人脈が人の姿してるというかオーストリアでメタルをやるならジークを知らないとモグリぐらい大概の国内メタルバンドと繋がってますもんね)

音楽の世界に魔法はない。
パブで演奏してたらそこにソニーミュージックのお偉いさんがいてね、なんてことは宝くじぐらいの可能性でしか起こらないんだ(でも名も知られてないアングラバンドが演奏してたらそこにジークがいてね…っていう状況は割と起こり得るのでは…?まぁジークの会社はいきなりデビューさせて大規模な宣伝をして、って売り方を出来るような規模じゃないんですけど)

フルタイムでミュージシャンをやりたいのかどうか、自分が何をしたいのかを考えて、Gan's & Rosesみたいなライフルタイルができるのはごく少数で、ほとんどのバンドは副業をやってるんだ。
2万人の観客を集めても大金が手に入る訳じゃないし、ゴルフと同じで金のかかる趣味なんだよ。
(へ…へぇ…ヨーロッパのお貴族様が言うお金のかかるってどれぐらいです…?)
自分は楽しんでるから自分にとっては価値があるんだけど、そうじゃなくて趣味としてやってることに対してお金を得たい訳だ。
趣味としてやってるんだからプロレベルの報酬は期待できないし、お金を貰うのは当然という態度も取れない。主催者側も集客できるバンドが欲しいんだから、それができないバンドに払うお金はないよね。

バンドを生業としてやっていくなら、自分の仕事の主な部分は、楽器を学ぶことでもなく、自分の音楽をプロデュースすることでもなく、作曲することでもない。
とにもかくにもマーケティングだ。
より大きなバンドのサポートにつけるように努力しなくてはいけないし、ツアーに出るなら誰かと一緒にナイトライナーを使うか自分でバンを借りるのか、移動してホテルで寝泊まりするには多額の費用がかかる。
特にメタルという分野では、この人生経験がすごく重要で、だからこそメタルにおける中心的なマーケティング手段なんだ。
ギグに顔を出せば、実際に人脈を作ったり、人と知り合ったりする機会を得ることができて、この業界では口コミによる宣伝が特に重要なんだよ。

コンサートに行ってとにかく人脈を作るのが大事、っていうの説得力しかないです。
自分自身がイベントを主催したりマネジメントをしたりする会社をやっているだけあって、Dragony自体がジークにとっては試金石的なとこがあって、バンドはお金をかけてやっている趣味というのが実情のようで、本業が安定しているからこそ好きなものを作れるんだろうな、と思います。
お金は!ファンから搾り取っていただければ良いので!このままの路線でお願いします!!!!